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9月23日(金) 台風とツバメ 台風18号が接近し、奄美は強風が吹き荒れていた。テレビでは 盛んに、「今年の台風で最も大きい台風」と何度も放送していた。 幸いにして、ここ数年奄美は大きな台風が上陸したことはなく、 おかげでというか、残念ながらといおうか、昨年は海水温が適度 に下がらず、サンゴの大規模な白化現象を引き起こしたりした。 気になるのは、こういう台風時に野生動物たちはどのように過ご しているのだろうかということである。たまたま、強風化で車を 走らせていたところ、路上にツバメ(下写真)の死骸を見つけた。 強風にあおられながら、アスファルト路上をころがっていた。よ く見ると幼鳥であった。このツバメにとっては、生まれてはじめ ての渡りで、こうした強風時の対処を知らなかったのであろう。 自然に生きる野生生物の厳しさの一面を見た思いがした。 9月20日(月) 2種類のヌスビトハギ 奄美の野山では、秋の花が真っ盛りです。フヨウやキンミズヒキ、 ゲンノショウコ、ハシカンボクなど、林道沿いを注意深く見ると、 いろいろな花が咲いています。 今日は、秋の花・ヌスビトハギを見ることができました。薄いピ ンクの花が可憐でとてもきれいです。そろそろ実も付き始めてい て、この実は服などに引っ付きやすく、いわゆる「ひっつきむし」 などと呼ばれています。ヌスビトハギという名前も、盗人のよう に、知らないうちにその実がくっ付いてしまっているところから、 名付けられたようです。 奄美には、このヌスビトハギの他に、リュウキュウヌスビトハギ という別の種類の花もあります。ヌスビトハギが林道脇など明る い場所にあるのたいし、リュウキュウヌスビトハギは、やや薄暗 い林内のすこし湿ったようなところによく見られるようです。 林道脇にあったヌスビトハギ 林内のリュウキュウヌスビトハギ 9月10日(金) 2種類のツバメ 身近な野鳥では、ツバメがよく知られている。通常ツバメは、春 にやってきて、夏に軒下や橋の下などに泥にワラなどを混ぜたお わん型の巣を作り繁殖する。そして、子育てをして秋には再び南 の方へと帰って行く。 と言っても、これは本土での話し。奄美では、リュウキュウツバ メというツバメとは別の種類のツバメの仲間がいる。このリュウ キュウツバメは、奄美で1年中いる留鳥で、習性はほぼツバメに 似ているが、冬も奄美で飛びまわっているので、本土からきた鳥 好きの方には、ビックリする人もいる。 それでは、本土に夏鳥として飛来しているツバメは奄美では生息 していないのかいえば、そうではなく奄美には、春秋の渡りの時 期に飛来する。したがって、この時期も通常はツバメとリュウキュ ウツバメの2種が見られるということになる。ツバメとリュウキュ ウツバメの外見上の違いはいろいろあるが、ツバメのお腹はまっ 白で、リュウキュウツバメのお腹は灰色というのが、一番わかり やすい。上の写真は、たまたまツバメとリュウキュウツバメが仲 良く同じ電線に止まったところだ。賢明な読者のみなさんは。も うどっちがどっちだかお分かりですよね。(^_^) 9月07日(火) アマミヤマシギの死骸 奄美の固有種でも、近年最も激減している野鳥の1種にアマミヤ マシギがあげられる。森林伐採や林道建設などによる生息地の喪 失ないしは分断というマイナス要因に加えて、移入種・マングー スによる影響も大きい。 笠利町の林道鍋比(なべぐる)線で、白骨化したアマミヤマシギ を見た。辺りには羽が散乱していたが、今となっては原因は特定 できないものの何物かに襲われた可能性も高い。林道が山の奥ま で伸びて行くと、それだけマングースやノラネコ、ノライヌなど の本来その場所にいなかった生物が入りこみやすくなっていくの だ。奄美の山で長い間ひっそりと暮らしてきたアマミヤマシギが、 生息地を奪われ、移入種に襲われる姿が痛々しい。 林道で白骨化したアマミヤマシギ。長いくちばしが特徴のひとつだ。 9月04日(土) 見つけにくいヒメハブ 奄美の森には、亜熱帯気候のもとヘビ類も多く見られる。今日は 神屋の森で毒蛇・ヒメハブに会った。いろいろなヘビ類の中では なかなか見つけにくいヘビである。下の写真で、どこにヒメハブ がいるのかお分かりでしょうか?
これで、30秒以内にどこにいるか見つけられない方は、奄美の
森の中をあまり歩き回らない方がいいかも知れない。ヘビ類で最 もよく知られているのはハブであるが、このヒメハブも毒をもっ ているので注意が必要である。ハブの場合も、割と見つけにくい 場所にいる場合が多いが、ヒメハブはかなり接近するまでじっと していて、落ち葉の色にそっくりなので、慣れないとなかなか気 がつかない。この日も2人で歩いたが、私の先を歩いた人はすぐ そばを歩いたのに全く気がつかなかった。幸いにヒメハブが襲い かからなかったから良かったものの、ヒヤヒヤものである。ヘビ 類も森の生態系の大切な一員であるので、必要以上に恐れたり嫌っ たりすることはないが、元々の彼らの棲み家に分け入る我々の方 が十分に注意をする必要があるのである。 上の写真で、ヒメハブを見つけられなかった方は、次をクリック してください。→
ここですよぉ〜
このコーナーへの連絡は、下記へ。 インプリ高(たかし)がお応えします。
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