'00 3 March
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3月28日(火) 移入種・マングース 奄美で問題になっている移入種・マングースについて述べたばかりで すが、今日湯湾岳の林内で初めてマングースの糞を見つけました。こ れまで、毎月決まった森林内のコースを6年前から歩いているのです が、マングースの糞を見たのは今回が初めてです。(もちろん、マン グースの姿を見たこともありません。) 糞の中を見たのですが、クロウサギの毛らしきものはありませんでし たが、甲虫の羽のようなものがありました。奄美大島で湯湾岳にしか 見られない甲虫・マルダイコクコガネなどの貴重種などへの影響が心 配されます。マングースも、ついに、ここまで来たか! という感じ で、分布域が奄美大島全域に及ぶのも、それほど時間がからないもの と思われます。 湯湾岳の林内で見つかったマングースの糞 3月15日(水) イボイモリ 奄美にはイモリの仲間が2種類生息しています。奄美大島で普通に見 られるシリケンイモリと、数が少なくなかなかな見ることの出来ない イボイモリです。イボイモリはアマミノクロウサギと同じように、奄 美大島がまだ大陸とつながっていた数百万年前から奄美に生き続けて いる、いわゆる「生きた化石」(遺存種)であるといわれています。 このイボリモリが落ち葉の間で動いているのを見つけました。背中は 大きな肋骨が目立ち、ちょうど落ち葉の模様に似ていて、じっとして いるとなかなか見つけることが出来ません。シリケンイモリとの見分 けは、この背中の目立つ葉っぱ模様とお腹がシリケンイモリのように 赤くなく黒いことです。奄美の森で気の遠くなるような長い間を、密 かに生き続けたきたこの「生きた化石」が、私たちの世代でいなくな ることのないように、生息環境を守っていかなければなりません。 落ち葉の中に潜むイボイモリは、夜行性です。 3月8日(水) マングース 奄美にはもともと生息していなかった生き物・マングースが、生態系 に与える影響が心配されてから何年経ったことでしょう。いまでは、 多くの人が移入種・マングースの駆除に理解を示しています。しかし、 対策が遅れたためなかなか効果的な対策を見出せないまま、環境庁の 学術捕獲調査が続けられています。 名瀬市金作原でも、これまでかなりのマングースが捕獲され、大分減っ たのもと思っていましたが、まだまだ生息しているようです。今日、 たまたま金作原を通りかかった際に、しかけられたトラップを覗いた ところ、2頭のマングースに1頭のクマネズミが入っていました。 これからもなお一層移入種対策を強化していく必要があるようです。 マングース用のトラップと威嚇するマングース 3月1日(日) アマミアラカシ 3月に入り、そろそろ暖かくなってきているようです。奄美の山々も 美しいグリーンの若葉が少しずつ目立ち始めて来ました。いち早く若 葉を見せているのがエゴノキです。エゴノキは、奄美では数少ない落 葉樹ですが、小さな美しい色の若葉をいっぱい付け始めています。そ して、奄美の固有種・シマウリカエデも、若葉やすでに花が咲いてい る樹も見られるようになりました。そして、タブノキやアマミアラカ シが薄ピンク色の新芽から薄緑の若葉になり、山々を美しく彩るよう になってきました。 雨の多い奄美の今日この頃ですが、これらの恵みの雨を受け森の木々 たちは、冬の寒さから一気に目を覚まし、新芽から若葉へと一層美し く若返っていきます。 アマミアラカシの若葉 美しいグリーンが出始めた。
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